日産、全固体電池のパイロット生産ライン初公開 2028年度の実用化を目指して横浜に建設中

全固体電池のパイロット生産ラインを初公開

　日産自動車は4月16日、2028年度の実用化を目指して研究開発を行なっている全固体電池のパイロット生産ラインを初公開した。全固体電池のパイロット生産ラインは横浜工場（神奈川県横浜市神奈川区）内に2024年度の完成を目指して建設中となる。

　日産は長期ビジョン「Nissan Ambition 2030」において、グローバルな研究ネットワークを活用しながら全固体電池の自社開発を進め、2028年度までに全固体電池を搭載したEVの市場投入を目指しており、今回公開されたパイロットラインを用いて、EV（電気自動車）用の全固体電池の実用化に向け、革新的な工法を取り入れながらさまざまな生産技術の課題に取り組んでいくとした。

全固体電池のパイロット生産ライン

　全固体電池は従来比で約2倍となる高いエネルギー密度や、優れた充放電性能による大幅名充電時間の短縮、より安価な材料の組み合わせによるバッテリコストの低減などにより、EVの競争力を向上させ、幅広いセグメントへの搭載が期待されている。