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助手席エアバッグの不具合で、日産、ホンダ、マツダがリコール。乗員が負傷するおそれ

日産が9車種で計12万8000台、ホンダが13車種で計66万8582台、マツダが2車種で計1万1832台

基準不適合発生個所
2014年6月23日発表

 国土交通省自動車局審査・リコール課リコール監理室は6月23日、日産自動車、本田技研工業、マツダの3社からリコールの届出があったことを発表した。

 3社とも同様のリコール内容となっており、助手席用エアバッグのインフレーター(膨張装置)で、ガス発生剤の成型工程が不適切、または成型後の吸湿防止措置が不適切で、密度が不足したガス発生剤が組み込まれたものがあり、エアバッグ展開時にインフレーターの内圧が異常上昇してインフレーター容器が破損し、飛び散ったり出火したりして乗員が負傷するおそれがあるとしている。

 この不具合に対する改善措置として、全車両で対象のインフレータを良品への交換を行う。ただし、改善措置用部品の準備に時間が必要となることから、良品が供給されるまでの暫定措置として助手席用エアバッグの機能を停止。さらに助手席サンバイザー部に助手席用エアバッグが作動しない警告文を表示するとのこと。

 リコールの対象となる車種は、日産が「キューブ」「エクストレイル」「リバティ」「ブルーバードシルフィ」「セフィーロ」「ティアナ」「キャラバン」「サファリ」「ダットサン」の9車種で計12万8000台。ホンダが「ストリーム」「フィット」「シビックフェリオ」「シビックハイブリッド」「CR-V」「モビリオ」「モビリオスパイク」「ザッツ」「アコード」「アコードワゴン」の10車種で計64万8282台に加え、海外生産の「エレメント」「MDX」「フィットアリア」の3車種も対象で計2万300台。マツダが「アテンザ」「RX-8」の2車種で計1万1832台となっている。詳しい対象車の車台番号の範囲と生産期間などは、国土交通省や各メーカーのリコール情報サイトを参照されたい。

エアバッグ展開時にインフレーターの内圧が異常上昇して容器が破損し、乗員が負傷するおそれがある

(編集部:佐久間 秀)